泌尿器科

特徴

泌尿器系(腎、腎盂、尿管、膀胱、尿道)、男性性器系(前立腺、精巣など)、腎や尿管の周囲(後腹膜腔)や副腎の病気について、診断と治療を行います。これらの臓器のがんや腫瘍の他、腎不全(例えば腎移植)、前立腺疾患による排尿障害(前立腺肥大症)、脳梗塞や脊髄損傷後の排尿障害(神経因性膀胱)、女性の排尿異常(腹圧性尿失禁)、男性性機能障害(勃起障害)、男性不妊症、尿路系や男性性器奇形などが泌尿器科の守備範囲です。

当科はこれらのうちがんや良性腫瘍を主に治療しています。例えば、膀胱がん症例の全国登録によれば当科が常に上位の1−2位にランクされていますし、腎がんも(登録はされていませんが)トップクラスです。今話題の前立腺癌は当科でも10年前に比べて10倍の患者さんを治療しています。膀胱がんと前立腺がんのそれぞれについては厚生労働省の研究班の班員です。


こんな時受診してください


尿に血が混じって赤い時−膀胱など尿路系の癌や、膀胱炎、腎や尿管の結石のことがあります。排尿すると痛い−膀胱炎かもしれません。尿の勢いが弱い、尿の回数が多い、尿漏れがある−男性ならば前立腺の病気が疑われます。脳梗塞など神経系の病気でも排尿がうまくいかないことがあります。また、開業医の先生や他の病院から紹介される患者さんが多く、検診や人間ドックの検査結果により受診される患者さんも増えています。症状がなくても、血液検査や超音波検査の結果泌尿器科へ行くように指示されることもあるかもしれません。


泌尿器科がんの解説・治療法・当院の治療成績(がんおよび各種疾患についての説明をご覧ください)

 

手術件数

(年:西暦) 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
後腹膜腫瘍 摘出術 0 1 2 1 0 5 2 4 12 2
腎細胞癌 根治的腎摘出術 33 30 33 27 22 33 22 23 22 29
部分切除 14 26 12 23 30 33 38 34 24 21
腎盂尿管癌 腎尿管全摘術 23 30 41 31 29 35 43 24 24 24
部分切除 0 0 0 0 2 0 0 0 0 1
膀胱癌 膀胱全摘 9 16 13 21 17 14 17 15 11 13
TURBT 249 238 294 332 334 289 300 309 280 323
部分切除 0 4 2 3 3 1 1 1 0 2
前立腺癌 前立腺全摘 20 26 22 34 37 33 21 28 14 13
根治的放射線治療 109 91 147 103 131 143 142 141 109 119
小線源治療   15 17 19 20 19 23 18 15 9
去勢術 25 19 12 27 26 9 12 10 14 7
精巣癌 高位精巣摘出 17 14 15 27 15 20 12 11 12 10
リンパ節郭清 0 2 0 0 1 1 1 1 1 1
陰茎癌 部分切除 0 3 2 4 1 2 4 3 5 2
前立腺癌疑い 前立腺針生検 332 361 373 405 381 350 340 330 312 308

泌尿器科外来 看護部門

排尿障害、尿路変更などで自宅での処置が必要な患者さんに対して専門的な知識を提供し、社会復帰に向けての看護を目指しています。

第2,4金曜日にストーマケアを行っています。


外来診療

月曜日から金曜日の午前中毎日診療受けられますが、がん診療を優先するために、新患(初めて当科を受診する方)については、他の医療機関から紹介された方などに限定させていただいております。


2回目以降は予約制になっています。もちろん体調の悪い時は予約以外の日でも受診してください医師の診察日は「外来診療予定表」のページへを参照ください。


病棟

泌尿器科病棟は4階にあり「東4病棟」です。脳外科、神経内科との一緒の病棟です。


スタッフ