内科: 内分泌

特徴

糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症などの代謝疾患と、甲状腺・副甲状腺・脳下垂体・副腎疾患などの内分泌疾患を幅広く診療しています。現在は、谷が糖尿病、大山が甲状腺疾患を担当しています。内分泌・代謝疾患はそのほとんどが慢性疾患ですので、治療に際しては患者さんのQOL(生活の質)を重視し、充分な説明と同意の上で治療方針を決定するようこころがけています。


糖尿病

医師・看護師・栄養士・薬剤師等によるチーム医療を実践しています。以前は2週間の教育入院コースがありましたが、現在は休止しており、外来でインスリン導入を行うなど柔軟に対応しています。「糖尿病友の会」もあり、楽しく糖尿病について学べるよう工夫しています。糖尿病は生活習慣病であると同時に全身疾患でもありますが、眼科 (レーザー光凝固治療)・循環器内科 (冠動脈造影・インターベンション)・皮膚科など他科と連携して全身管理を行っています。

また病院の性格上、糖尿病患者さんががんで治療(手術・化学療法)を受けられるケースが非常に多く、ほとんど全ての糖尿病合併治療例に対し、術前・術後の血糖コントロールを内科で一元的に行っています。膵全摘後などの特殊なケースに対しても緻密な血糖管理を行い成果を上げています。最近は病診連携の観点から、治療前後の管理のみを当科で担当し、日常の診療は近隣医療機関にお願いすることが増加しており、適切な情報共有と同時に個人情報の保護にも配慮しています。


甲状腺疾患

内科的治療が中心となる自己免疫性甲状腺疾患 (バセドウ病・慢性甲状腺炎) はもちろん、甲状腺腫瘍についても、頭頸部外科・放射線治療科での治療前後を除き、初期診断から長期管理まで内科で一貫して診療しています。甲状腺エコー(1年間に1200例程度)・穿刺吸引細胞診により診断される甲状腺悪性腫瘍症例は年平均25例程度で、術後の病理検査で判明したケースと他院からの紹介患者さんも含めると更に多数となります。

当院ではバセドウ病と分化型~低分化型甲状腺がんに対するアイソトープ治療 (I-131内照射、放射性ヨード内用療法) も以前は内科で行っていましたが、治療の専門性を考慮し、2006年1月から放射線治療科で管理しています。I-131内照射治療施設は新潟県内に3か所 (大量投与可能な施設は2か所) しかないため、患者さんは全県下に及んでいます。

また化学療法・放射線療法(外照射)が治療の中心となる甲状腺未分化がんや、放射線療法が奏効することが多い分化型~低分化型甲状腺がんの転移・再発に対しても、放射線治療科・頭頸部外科との連携により集学的治療を施行しています。2014年から甲状腺がんの新規治療薬として分子標的治療薬が国内でも認可され、今後は新たな治療戦略の構築が必要と思われますが、当院でも最新の治療を提供できるように準備を整えています。


その他

副甲状腺・脳下垂体・副腎疾患などの比較的稀な内分泌疾患に関しては、エコー・CT・MRI・各種シンチ・血管造影(選択的静脈サンプリング)などの画像検査により的確な診断を行い、必要な場合は頭頸部外科・脳神経外科・泌尿器科などで手術を行っています。


外来診療

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スタッフ