麻酔科

特徴

  1. 手術中の麻酔管理:局所麻酔を除くすべての全身麻酔・脊椎麻酔・硬膜外麻酔を麻酔科医が担当しています。経験豊富な医師がそろっており、手術を安心して受けてもらえるよう、安全で、できるだけ痛みの少ない周術期管理を目指してスタッフ一丸となって努力しています。
  2. ペインクリニック:がんの痛み、特に医療用麻薬の経口投与や静脈内投与でコントロールの難しい痛みの患者さんに、神経ブロック療法の適応を判断し実施します。がん以外の痛み、帯状疱疹後神経痛・手術後創部痛・腰痛症などの慢性難治性疼痛の患者さんに対しても薬物と神経ブロック療法を中心とする痛みの治療を行います。
  3. 漢方外来:がん拠点病院で漢方外来のある病院は都会では珍しくなくなりました。がんの抗がん剤治療中や手術療法後の方、がんサバイバーの方の支持療法として漢方薬は有効な手段として見直されています。冷えて痛みがでる、食欲不振、便通異常、疲れやすい、眠れない、浮腫がある、ほてる、いらいらするなど身体と心の不調を整えていくことは大切であり、冷えや血流の改善は漢方薬ならではの特徴でありQOL改善につながります。術後遷延痛や帯状疱疹後神経痛などは痛みの程度によってブロック治療や西洋薬の併用も行っています。

診療実績など

  1. 手術中の麻酔管理:年間麻酔管理件数はここ数年2750件前後を推移し、そのうち約2100件が全身麻酔です。腹部や胸部の外科手術が多く、手術後の痛みを少なくするため、硬膜外麻酔の併用を積極的に行っています
  2. ペインクリニック:この20年近くの間に、医療用麻薬の種類や剤型が増え、がんの痛みの治療は進歩しました。しかし、これらを使用しても取り切れない痛みが存在します。このような難治性の痛みの中に、神経ブロック療法が奏功するものがあります。我々は、他の施設では施行困難な脊髄くも膜下神経ブロックや腹腔神経叢ブロックを積極的に行っており、痛みをできるだけ取り除くことにより、患者さんのQOLの向上を目指しています。
    また、非がん性慢性疼痛の患者さんにも、硬膜外ブロックや星状神経節ブロックのほかに、超音波診断装置を使った超音波ガイド下神経ブロックを積極的に行っています。
  3. 漢方外来: 木戸クリニック漢方内科での長年の研修をいかして当院でも漢方専門医として漢方治療を行っています。西洋薬で胃の不調やめまい、眠気などの副作用が出る方にも漢方治療は有効な手段となりえます。免疫力低下で起こりやすい帯状疱疹もひどい神経痛になる前の早めの治療がおすすめです。初診の方は特に問診、診察(脈、舌、腹部)に時間をかけて診療しています。

外来診療

完全予約制・完全紹介制です。受診を希望される方は紹介状が必要です。近隣の病院や診療所から病診連携を通して予約をお取りください。

外来受診についてご質問のある方は、麻酔科外来に電話してください。


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スタッフ