アンギオ(血管造影)検査
アンギオ検査の特徴
アンギオ検査には以下のような特徴があります。
- カテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、選択的に目的部位の血管を撮影できます。
- 任意の方向からの連続撮影や拡大撮影により、小さな病変をみつけることができます。
- DSAという、デジタル処理により血管だけをみやすくする撮影ができます。
- 血管をひろげたり、閉塞させたり、カテーテルから薬を注入する治療を行うこともあります。
当院では、アンギオ検査中にCT撮影がおこなえるIVR-CT装置を導入しており、より精度の高い検査や治療が可能となっています。
アンギオ検査の流れ
- 説明
基本的に、入院していただいた後で検査を行います。
前もって主治医から、検査についての詳しい説明があります。また、検査の前日にアンギオ室においでいただき、看護師から検査の流れや注意事項等の説明があります。 - 検査
検査台に寝ていただきます。検査中はできるだけ安静にしていただきます。
痛み止めの注射をした後、足または腕の血管に針を刺しカテーテルを挿入します。
カテーテルの先を目的の血管まですすめ、造影剤を注入して血管撮影をします。撮影のときに息を止めていただくこともあります。
(*カテーテルを挿入しない検査もあります。)
検査時間はおおむね1時間〜3時間程度です。
(IVR-CT装置)
(腹部血管像)
- 検査終了
血管よりカテーテルを抜き、カテーテルの挿入部をしばらく押さえて止血します。その後、再出血を防ぐため、しばらく安静にしていただきます。 - 検査結果
検査結果は専門医(主治医)による診断の後、主治医から説明があります。
主なアンギオ検査
- 心臓カテーテル検査
心臓の形や機能(心臓、大血管の血圧、心電図等)、心臓の血液(冠状動脈)の流れなどをみる検査です。
場合によっては血管をひろげる治療を行うこともあります。 - 腹部アンギオ検査
腹部の血液の流れ(腹腔動脈、上腸間膜動脈等)をみることで肝臓・腎臓・すい臓などの疾患の状況をしらべます。
場合によっては薬を注入したり、血管を閉塞させたりする治療を行うこともあります。 - その他
病気の種類により様々な部位の血管撮影があります。
血管造影外来
MRI検査室となりに位置し、肝動注リザーバーシステム(肝腫瘍に抗がん剤を繰り返し注入する目的で体内に埋め込まれる器具)を留置する治療や、動脈瘤などの血管性病変に対する血管内治療について、説明やフォローアップを行なっています。
診察 毎週金曜 午後から 医師:関