アイソトープ(シンチ/SPECT-CT)検査について

核医学検査室

受付
  1. 受付
    検査の予約や、検査当日の受付をします。
    検査予約の際に、検査日・注意事項等説明をします。
    検査についての質問等、お気軽にお問い合わせください。

  1. 待合室
    検査室用の履物を用意してありますので、履き替えて中の椅子に座りお待ちいただきます。検査薬の注射時間、撮影時間までお待ちください。

待合室

待合室

 

  1. 検査室
    SPECT-CT装置(ガンマカメラとCTが一体となった装置)1台、
    SPECT装置(ガンマカメラ)1台、2台の撮影装置があります。
    検査の種類によって使用する装置は異なります。

SPECT-CT装置SPECT-CT装置

SPECT装置SPECT装置

 

  1. お願い
    検査薬は当日予約されている方の分だけ取り寄せてご用意してあります。このお薬は保存が効きません。キャンセルは出来るだけ早めに連絡をお願いします。また、検査には時間がかかるものが多く、予約時間に遅れて来られますと、次の方の検査を始めるのが遅くなってしまいます。時間に遅れないよう予約時間をお守りください。

予約の変更・取り消しなどはできるだけ前日までに連絡をお願いします。

連絡先:025−266−5111 受診されている診療科へ

 

 

アイソトープ(シンチ/SPECT-CT)検査とは

①アイソトープ検査のしくみは?


アイソトープ検査は、ガンマ線という放射線を放出する放射性同位元素を含んでいる検査薬を注射などによってからだの中に投与し、臓器や病変部に取り込まれた薬から放出される微量のガンマ線を体外のカメラ(ガンマカメラ)で撮影する検査です。ガンマカメラで撮影した画像をシンチグラフィー(略してシンチ)といいます。肉眼では見えない体の内部を調べるのが特徴です。このガンマカメラが体の周りを回転することにより体の断面を観察することが可能で、これをSPECT(スペクト)検査といいます。

SPECT検査と同時にCT検査を行うことで、病変部の正確な位置の把握、画質の向上が期待でき、これをSPECT-CT検査といいます。


核医学検査のしくみは?


②検査薬による被ばくは?


ガンマ線を放出する放射性同位元素のなかでも、寿命の短いものが使われ、検査に必要とするだけの量できわめて微量が投与されます。放射性物質は自然に崩壊して速やかにその放射能は消失します。通常は数時間以内、長くても数日中に消えてしまいます。 この薬は副作用を生じることも、ほとんどありませんので、心配なく日常の検査に用いられるのです。

アイソトープ検査で患者さんが受ける被ばく量は、一般の人が1年間に自然界から受ける放射線の量とほぼ同じで約2mSv(ミリシーベルト)ほどです。

検査によっては、CT画像も同時に撮影しますので、これにCT検査の被ばく量(約5~15mSv)が加わります。


検査薬による被ばくは?


アイソトープ(シンチ/SPECT-CT)検査の流れ

 

①はじめに検査薬を投与します。

多くは静脈注射ですが、検査によって皮下注射やカプセル状の薬を内服する場合もあります。

②検査薬が目的の部位に達するまで待ちます。

この待ち時間は検査薬が調べたい体の部位に集まるのに必要な時間で、検査薬の投与直後に撮影する検査もあれば、数時間(場合によっては数日)後に撮影する検査もあります。


 

③撮影装置(ガンマカメラ)のベッドで仰向けになります。

撮影する間はベッドに寝ているだけで苦痛はありません。

④ベッドがガンマカメラの下に移動し、目的検査部位に近づきます。

カメラが撮影部位に近づくことで、よりきれいな画像を撮ることができます。撮影部位によっては、体や顔の直前までカメラが近づきますので、狭いところが苦手なかた(閉所恐怖症)は、検査予約時にご相談下さい。

 

⑤撮影をします。

ガンマカメラの下をベッドが移動したり、ガンマカメラが回転したりして、画像の撮影を行います。 撮影中は普通に呼吸をしていてかまいませんが、体を動かさないようにして下さい。体を動かしてしまうと画像がボケてしまったり、解析が出来なくなる場合があります。

撮影に要する時間は検査によって、数分で終わるものや、数十分かかるものがあります。また、薬の体内での移動をみるために、時間毎に数回撮影することがあります。検査によって異なりますので、技師が説明をします。

⑥検査によってはCT撮影をします。

CT撮影を同時に行うことで、病変部の位置が分かりやすくなったり、画質が向上します。

⑦検査終了です。

撮影した画像や解析結果は、専門医が診断します。
結果は後日依頼をした主治医から説明があります。


アイソトープ(シンチ/SPECT-CT)検査を受けられる際の注意事項

  • ほとんどの検査が着衣のままできる検査です。特に着替えをする必要はありません。ただし、大きめの金属のようなものは、はずしていただく場合があります。(下着の金具、ベルト、時計、ネックレス、さいふ、携帯電話、ホッカイロなど)
  • 外履きから履き替えた内側の区域(待合室、検査室)でのご飲食はご遠慮ください。