肺がん検診

肺がん検診とは

肺がんで死亡する人は、年々増加して2002年には胃がんを抜いてがん死亡のトップになっています。

肺がん対策では早期発見・早期治療が重要であり、わが国では1987年より肺がん検診が老人保健法に組み入れられ、全国的に普及しました。毎年肺がん検診を受けることで肺がんの早期発見が可能であり、手術により70%以上の人が助かっています。症状がでる前にがんを発見するには検診が必要です。

肺がん検診の方法

肺がん検診は、40歳以上の成人男女に対する年1回の胸部X線検査と高危険群(50歳以上の男女で、喫煙指数(1日のたばこの本数×年数)が600以上の人、最近、たんに血がまじった人、職業性肺がんの発症のおそれのある人)に対する喀痰細胞診検査が行われています。胸部X線あるいは喀痰細胞診で異常が認められた人が 精密検査の対象となります。

がん予防総合センターでの肺がん検診

がん予防総合センターでは、肺がん検診で精密検査が必要になった方を対象としています。近年、CT装置が普及し、肺がんの早期発見にはヘリカルCTによる精密検査が大切なことがわかってきました。がん予防総合センターでは、主にヘリカルCTによる精密検査を行っています。事前にご予約いただいた日に受診していただき、その日のうちに肺のヘリカルCT検査をお受けいただいた後に、診断結果についてもご説明します。

異常がない方は再来の必要はありませんが、さらに検査の必要な方は専門医師と外来看護師が検査の方法や検査日の予約についてご説明します。



CT撮影検査については、がん予防総合センター放射線科の項もご覧ください。