院長あいさつ
当院は、国が指定する新潟県の都道府県がん診療連携拠点病院です。県民をはじめとする全ての患者さんに最善のがん医療を提供することを基本理念として、毎年、多くのがん患者さんの診療を担当させていただいております。
お一人お一人のご病状や価値観に寄り添い、多職種が連携し、チームとして最善の医療を提供できるように努めております。国の第4期がん対策推進基本計画では、がん医療の他に、がん予防、がんとの共生も合わせた3分野で指針が示されています。私たちは、それぞれの分野で、都道府県がん診療連携拠点病院としての役割を果たしてまいります。
がん予防;
がんにならないように、喫煙や飲酒を控え、減塩と野菜・果物の摂取を心がけ、熱い飲食物を避け、身体活動量を増やし、適正な体重を維持することが重要です。このようながんを予防するための生活習慣や、早期発見のためのがん検診の意義、重要性について、市民公開講座やがんナレッジデリバリー(がん情報配達)などの事業を通じてみなさまに発信していきます。
がん医療;
がんゲノム(遺伝子)医療、免疫療法、ロボット手術、高精度放射線治療など、新しい医療技術を積極的に学び、取り入れています。その中には、従来よりも高い効果が期待できる治療や、体の負担の少ない治療が含まれています。そして、ご高齢のがん患者さんや進行期のがん患者さんにおいても、長期にわたって安定して療養を継続される患者さんが増えています。それぞれの患者さんのお気持ちやご希望を考慮し、いっしょに相談しながら進めていきたいと考えています。
がんとの共生;
がんと診断された患者さんやそのご家族の驚きや不安、落胆や悲しみはとても大きいです。私たちは相談支援の充実と早期からの緩和ケアの介入により、そのようなお気持ちに寄り添い、患者さんとご家族が、できるだけ穏やかで安らかな心身状況で療養を継続できるように支えていきたいと考えています。患者サポートセンターと緩和ケアセンターでは、病気のことの他に、お仕事のことや治療費のことなども含めて、何でもご相談いただけるような環境を整えています。
少子高齢化、人口減少などを背景に地域医療を取り巻く環境、病院経営上の課題は厳しさを増しています。どこに住んでいても、どなたでも、適切ながん医療を受けていただけるようにすること;いわゆるがん医療の均てん化は以前から重要な課題です。一方、国からは、高度ながん医療、希少ながんの医療などを中心に、必要に応じてがん医療の集約化を進めていくという方針が示されました。均てん化と集約化という一見相反するふたつのことを同時に進めていくことが求められています。このような状況の中で、人材をはじめとする限られた医療資源を効率よく活用し、行政や関連病院・施設の皆さまと協力しながら、よりよいがん医療を皆さまに提供できるように職員一同これからも努力してまいります。引き続きご理解とご指導をいただけますようにお願いいたします。
令和8年7月27日 院長 田中 洋史







