第76回 日本消化器がん検診学会甲信越支部地方会を終えて
去る平成28年8月20日(土)新潟市の「朱鷺メッセ」で、第76回日本消化器がん検診学会関東甲信越支部地方会を開催させていただきました。好天に恵まれたこともあり、首都圏以外の開催にもかかわらず、454名もの多くの皆様にご参加いただき、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
今年の4月から内視鏡による胃がん検診が可能となったこともあり、『消化器がん検診の新たなる展開』をテーマとさせていただきました。特別講演では、韓国からYeol Kim先生をお招きし、「National stomach cancer screening in Korea」と題してご講演いただき、胃がんのみならず韓国のがん検診の現状も拝聴できました。一般演題以外に、教育講演を4題、ランチョンセミナーとイブニングセミナーを各1題、シンポジウムを2題、パネルディスカッションを1題行いました。また、例年のように、症例検討会、ザ・ベストイメージングコンテストも企画いたしましたが、今年はアンサーパッドを使用した参加型の画像評価検討会も実施いたしました。どの会場も熱気にあふれ、活発なディスカッションができたものと思っております。これも、会員の皆様、実行委員の皆様、協賛や後援を賜りました団体の皆様方のご支援の賜物と心より御礼申し上げます。
実は、平成30年6月に第57回日本消化器がん検診学会総会を新潟の地で開催する予定になっております。そのため、今春、同じ会場の「朱鷺メッセ」の予約いたしましたが、すでに6月の週末は予約で埋まっておりました。関係者の話では、平成32年に開催される東京オリンピックの影響とのことです。平成30年頃は、オリンピックの開催に合わせ、首都圏のイベント会場が改修工事真最中で、東京から便のよい新潟で多くのイベントが開催されるためとのことです。東京オリンピックの影響などさらさら考えていなかったものですので、正直大変驚きました。幸いなことに、当地には朱鷺メッセ以外にも、学会開催可能な施設が複数あります。日程や会場の詳細が決まりましたら、学会誌などを通じて、ご案内させていただきます。2年後の総会にも多くの皆様のご参加をお願いいたします。
最後に、次回の神奈川県で開催されます第77回地方会の盛会を願うとともに、本支部のますますの発展と本支部会員の皆様のますますのご活躍とご健勝を祈念いたしまして、御礼のご挨拶とさせていただきます。
第76回日本消化器がん検診学会関東甲信越支部地方会会長 成澤 林太郎
(新潟県立がんセンター新潟病院 内科)