新潟県立がんセンター市民公開講座

第27回市民公開講座

がんとともに生きる


当院では、市民および県民の皆様にがん医療に関する情報提供を目的として、市民公開講座を毎年開催しております。今年は「がんとともに生きる」をテーマに、9月21日(土)、新潟市中央区のだいしほくえつホールにて開催いたしました。あいにくの大雨となりましたが、およそ60名の皆様にご参加いただきました。


第27回市民公開講座


田中洋史院長の開会の挨拶に続き、以下の内容で講演を行いました。前半では、3名の医師がそれぞれ、がんの疫学、がんと高血圧・心臓病との関係、小児・AYA世代のがん経験者に見られる晩期合併症について、専門的な立場から解説しました。後半では、看護師と医療ソーシャルワーカーによる緩和ケアおよびがん治療中の生活支援に関する講演が行われ、さらに患者会の代表の方が、がん体験者としての思いや生き方について語ってくださいました。


講演 がん登録からみたがんの疫学
~2人に1人ががんになる時代~
消化器内科・情報調査部長
塩路和彦
治療後に気をつけたい高血圧・心臓病 腫瘍循環器科 大倉裕二
小児・AYA世代がん経験者の
ライフステージを考慮した晩期合併症診療
~長期フォローアップ外来での取組~
小児思春期・血液腫瘍科
学外講師 阿部咲子
緩和ケアっていつから始めるの?
~活用方法教えます!~
緩和ケアセンター
鈴木麻里子
がんになったときに困ること
~お金・仕事・生活・相談先~
患者サポートセンター
医療ソーシャルワーカー
上山裕美
乳がんを経験して、今伝えたい事 あけぼの新潟
代表 塚田真紀

第27回市民公開講座


その後の質問コーナーでは、事前に寄せられた質問に対し、各演者が丁寧に回答いたしました。


約2時間半の会となりましたが、多くの方が最後まで熱心に聴講されていました。ご参加いただいた皆様には、心より感謝申し上げます。当院は今後も「がんとともに生きる」方々を支える活動を継続してまいります。皆様には引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。


副院長 竹之内辰也


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