第23回 日本死の臨床研究会関東甲信越支部大会(新潟)

講演者プロフィール

6/4(土)前夜祭「死んだらどこへいくかと問われたら」

野口法蔵
野口法蔵 略歴 1982年 新聞社退社後渡インド
1983年 ラダックで出家
     タゴール国際大学で学ぶ
1989年 全国で座禅断食の指導をする
 
現在 臨済宗松島松吟庵住職を経て松本市に八角堂を創建
 
活動 1989年新潟大学医学部学生や医師と共によろず医療会を年6回、十数年阿賀町で行う
著書 自力他力のしあわせ論
響き合う心と体
心の訓練-死への準備
など他に十数冊

6/5(日)本大会 講演「死を大切にする生き方」

尾角光美(おかくてるみ) 一般社団法人リヴオン 代表
尾角光美(おかくてるみ) 一般社団法人リヴオン 代表   19歳で母を亡くす。あしなが育英会で病気、災害、自殺、テロ等による遺児たちのグリーフケアに携わる。自殺予防や遺族のケアに関して、全国の自治体、学校などから講演、ワークショップに呼ばれる。2009年リヴオンを立ち上げ『102年目の母の日』(長崎出版)編著。毎年母を亡くした人に母の日を届ける。同年自殺で親をなくした子どもたちの支援スタート。石川県小松市勝光寺における「グリーフサポート連続講座」が認められ、寺院とNPOの協働を表彰する浄土宗第5回「共生・地域文化大賞」にて「共生優秀賞」受賞。リヴオンは死に直面した誰もが、必要とするサポートにつながる社会の実現を目指している。近著に『なくしたものとつながる生き方』(サンマーク出版)

和南津花笠甚句(わなづはながさじんく)のご紹介


和南津花笠甚句

旧川口町の無形文化財として昭和58年に登録、一時期は途絶えましたが中越大震災後の地域活動をきっかけで復活しました。
歴史は古く、幕末ころ信州碓氷峠付近にある踊りが伝えられ、村の神楽衆がそれを取り入れ完成させたと伝えられています。
手に花笠を持ち、たすき、はちまきで勇壮活発に踊ります。三味線、太鼓、樽、歌など全て揃うことも大きな特長です。

和南津花笠甚句保存会

和南津花笠甚句をレパートリーにしていた和南美会(わなみかい)が平成19年に祭りのお囃子団体「仁和加(にわか)保存会」と共に再結成して和南津地区の伝統芸能「花笠甚句」を復活させました。当会は10代から80代まで幅広い年代がいて、各種イベントなどに参加しています。花笠甚句だけでなく地区に伝わる祝い歌「天神囃子」も継承をしています。

和南津地区

新潟県長岡市の飛び地である川口地域(旧北魚沼郡川口町)にあります。
信濃川と魚野川の合流地点にある自然豊かな小さな町です。米づくりが盛んで美味しい魚沼産コシヒカリの産地となっています。
和南津地区は古くから交通の要所であり三国街道の渡し場があったところとしても知られています。現在は関越自動車道・上越新幹線・国道17号線・上越線が狭い範囲で集中・交差している非常に珍しい地区となっています。
上越新幹線では長岡と浦佐の間でトンネルが切れて川を渡ります。そこが和南津です。
和南津地区

中越大震災

平成16年10月に発生した中越大震災は旧川口町が震源地でした。
当然ながら当地区も大きな被害もあり犠牲なられた方もおりました。住宅や農地にも被害にあり避難生活や仮設住宅での生活など大変なことも多くありました。現在は復旧が進み近年は落ち着いた生活になりつつあります。
今回の参加のきっかけも震災つながりでした。この大会長の今井先生が東北大震災の被災地陸前高田の皆さまと引き合わせていただいたのです。それ以来交流させて頂いています。

震災がきっかけに復活した「花笠甚句」を通して皆さまに少しでも元気をお伝えできれば幸いです。

1月に行われたイベントの様子(長岡市アオーレ長岡:オール川口フェスタ2016)

1月に行われたイベントの様子(長岡市アオーレ長岡:オール川口フェスタ2016)

シンポジウム「日本人にとっての幸せな死とは」

小西達也(こにしたつや)
小西達也(こにしたつや) 略歴 武蔵野大学教養教育部会教授。1992年 早稲田大学大学院理工学研究科修了、2007年米国ハーバード大学神学大学院修了。東札幌病院チャプレン、岡部医院チャプレンなどを経て、2013年より現職。専門はスピリチュアルケア論、スピリチュアリティ論。日本スピリチュアルケア学会理事。
著書 「仏教とスピリチュアルケア」(共著、東方出版)
「チームがん医療実践テキスト」(共著、先端医学社)
「The MASCC Textbook of Cancer Supportive Care and Survivorship」(共著、Springer)
「グリーフケア入門」(勁草書房、共著)他。

塚田 裕子 在宅ケアクリニック川岸町 院長
塚田 裕子 在宅ケアクリニック川岸町 院長 略歴 1988年 新潟大学医学部卒業
1990年 新潟大学医学部第二内科入局
1996年 新潟県立がんセンター内科に勤務、主に肺がんの診療に従事
2009年 同院退職、在宅療養支援診療所「在宅ケアクリニック川岸町」開院以来、主に、通院困難ながん末期の方々の在宅療養支援を行っている。
「緩和ケアリンクにいがた」世話人。
日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医。

 星野 淳子
経歴 昭和51年4月~
昭和54年3月
千葉県松戸市立あゆみ学園 生活支援
昭和54年4月~
昭和56年12月
新潟県立月ヶ岡養護学校 講師
昭和57年4月~
昭和58年2月
魚沼産業株式会社 事務職
昭和58年4月~
平成元年3月
特別養護老人ホーム小栗田の里 主任寮母
平成元年4月~
平成6年9月
特別養護老人ホーム美雪園 生活指導員
平成7年1月~
平成8年3月
長岡看護福祉専門学校 教員
平成8年4月~
平成11年3月
医療法人社団萌気会 萌気園診療所 デイサービス管理職
平成11年4月~
平成13年3月
特別養護老人ホームうかじ園 主任生活指導員
平成13年11月~
平成14年4月
萌気園通所リハビリテーション曼荼羅華 生活相談員
平成14年4月~
平成16年1月
萌気園通所介護地蔵の湯 管理職
平成16年1月~
平成16年10月
萌気園居宅介護支援事業所 管理職
平成16年11月~
平成23年4月
社会福祉法人桐鈴会
グループホーム桐の花・
グループホームひまわり
管理職兼サービス
提供責任者
平成25年4月~
平成27年3月
社会福祉法人桐鈴会
生活介護就労継続支援B型 工房とんとん
管理職
平成27年5月~
平成28年2月
ユーワ企画株式会社
サービス付き高齢者向け住宅悠々の杜石打
住宅生活相談員
平成28年2月~
平成28年3月
ユーワ企画株式会社
デイサービス悠々の杜石打
デイサービス生活相談員
平成28年4月~ 介護付有料老人ホーム悠々の杜 管理職

郷堀ヨゼフ(Gohori Josef)
郷堀ヨゼフ(Gohori Josef) 略歴 1979年にチェコスロバキア(現在、チェコ共和国)に生まれる。新潟県上越市在住.
 
2000年にカレル大学社会科学部卒業後、2007年カレル大学哲学部門日本研究学科修了(修士(文学)取得)、
 
2011年兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科(配属大学:上越教育大学)修了(博士(学術)取得).国際日本文化研究センター特別利用共同研究員、東北大学リサーチフェロー、上越教育大学専修研究員を経て、
 
現在:淑徳大学准教授のほか、上越教育大学や新潟県立看護大学等の非常勤講師。
 
主にターミナルケアについて研究しながら、医療と福祉の文化的背景を追究(仏教看護・ビハーラ学会、米医療人類学会、日本民俗学会、比較日本文化研究会等の会員)
主著 『生者と死者を結ぶネットワーク』(単著、上越教育大学出版会、2016
『日本の高齢者を取り巻く諸相』(単著、新潟県地域総合研究所、2008)
論文 「介護施設における高齢者の社会的ネットワーク」(『教育実践学論集』10号、2009)
「比較近代死生観研究の前哨」(『比較日本文化研究』15号、2012)等
編集 『仏教“ソーシャルワーク”と西洋専門職ソーシャルワーク ―次の第一歩』(淑徳大学、2016)