認知症の原因として、最も割合が多い「アルツハイマー病」

日本の認知症高齢者は2012年に462万人と推計されていましたが、2025年には約700万人となる見込みで、65歳以上の高齢者のうち5人に1人が認知症になる計算です。認知症の原因疾患の半数以上を占めるのがアルツハイマー病と言われています。

「アルツハイマー病」と「アミロイドβ蛋白」

脳中にアミロイドβとよばれる蛋白が蓄積することがアルツハイマー病の原因の一端であることがわかってきました。アミロイドβは発症の10年以上前から脳内に蓄積し、それが神経細胞の損傷を引き起こし、認知症の発症へとつながると言われています。

「アミロイドβ蛋白」を直接みる

アミロイドPET検査は、このアミロイドβの脳への蓄積を可視化する検査です。アミロイドβ蓄積の有無を調べることで、より正確に原因蛋白を評価することができ、認知症の予防や治療方針の選択に役立つと考えられます。